交通ネットワーク委員会<講演会>ホーバークラフト就航に向けた動向
開催日
2022年3月23日(水)
場所
トキハ会館
テーマ
「ホーバークラフト就航に向けた最新動向」
講師:
第一交通産業株式会社 社長付次長
企画調整室長兼システム担当次長
小田 典史 氏
出席者:39名
*終了しました。
小田氏には、2021年6月例会でも「ホーバークラフト事業に向けた想い」と題する講演をいただいたところだが、今回の講演会では、その後の事業進捗を踏まえた最新動向を紹介してもらった。講師はまず、ホーバークラフト本体や旅客ターミナルの設計・建築の現況と、第一交通産業サイドでの準備状況を報告した。当社では現在、空港のフライトプランに合わせた最適な運航シミュレーションを重ねている最中だという。あわせて、運航開始前のプロモーションのあり方や、さまざまなリスク要因に備えたリスクマネジメントの検証も行っている。今後の課題は、賑わいづくり、ホーバーに乗ってもらえるための旅客ターミナルの空間づくり、MaaS(Mobility as a Service:次世代移動サービス)を含めた交通連携による利便性向上であるとの指摘があった。
特にMaaSについては、国内外の先進的な取り組みを紹介いただいたが、MaaSも決して「魔法の杖」ではく、多種多様な定義があって唯一の正解があるわけではないとのお話。地域ごとの環境に合った利便性の高いサービスこそがMaaSである。大分県を旅して満足してもらううえで、ホーバーを含めて一気通貫で旅行ができる仕組みが必要であり、そのためには航空・バス会社や、旅行の目的地(観光地、有名店など)と連携することが重要であるとの説明をいただいた。
(文責:大分経済同友会事務局)