交通ネットワーク委員会<講演会>「大分空港を活用した地域活性化」
開催日
2022年 8月29日(月)
場所
トキハ会館
テーマ
「大分空港を活用した地域活性化を考える」
講演<1> 空港コンセッションについて
講師:
国土交通省航空局 航空ネットワーク部 航空ネットワーク企画課
課長補佐 森本 晋吾 氏
講演<2> 空港コンセッションと地域の活性化
講師:
北九州市立大学大学院 マネジメント研究科
特任教授 幕 亮二 氏
出席者:45名
*終了しました。
森本氏からは「空港コンセッションについて」をテーマに講演をいただいた。空港コンセッションとは、現在は運営主体が分かれている滑走路や空港ビルの経営を一体化して、着陸料の柔軟な設定などを可能にすることで、航空ネットワークの充実、内外の交流人口拡大による地域活性化を図る手法である。全国97空港のうち、これまでに19空港で導入されている。この19空港はすべて、空港の維持管理費用を利用者からの利用料収入で賄う「独立採算型」だが、その他の類型として、公共から支払われるサービス購入料と利用料収入の双方で回収する「混合型」もあるという。
続く幕教授の講演「空港コンセッションと地域の活性化」ではコンセッションの効果や課題について述べられ、そのうえで、国内空港の乗降客数と収支の推移を検証して、今般のコロナ禍で、乗降客数が多かった空港ほど固定費が大きく赤字幅も大きいことを示す。身の丈に合った投資が求められており、今後の空港コンセッションでは混合型を上手に活用していくことが鍵になるという。そのためには、空港になぜ行政支援が必要かという理屈、すなわち空港が地域の構造的課題にどう応えるかという公益性をしっかり説明すべきと指摘された。
(文責:大分経済同友会事務局)
