大分経済同友会

お知らせ

8・25 交通ネットワーク委員会<大分県の取組みについての説明会>

日時・場所

日時:2025年8月25日(月)15:30~17:00
場所:トキハ会館 5階 カトレアの間

*終了しました(出席31名)

 交通ネットワーク委員会は、大分県における交通ネットワーク整備の取り組みに関する説明会を開催した。

 説明会は二部構成で、第一部は「新幹線整備のための新たな財源確保に向けた取り組みについて」をテーマに、大分県企画振興部交通政策局の嶋川智尉局長に説明をいただいた。
嶋川局長は、新幹線整備で取り残されているのは東九州・四国・山陰であり、これら地域での整備に向けた議論を進めるうえで、新たな整備財源の確保策を地方から政府・与党に提案することが必要だと訴えた。
財源確保策としては、次の三つが考えられるという。
①貸付料算定の適正化:JRが支払う新幹線貸付料を現在の30年間定額負担から改めて、延長・追加徴収できるようにする。
②国際観光旅客税の活用:課税額を欧米並みに増額して、新幹線整備費に充当できるよう税制改正を行う。
③既設新幹線利用者からの負担:全ての新幹線利用者に薄く広い負担してもらう賦課金制度を新設し、新幹線の全国ネットワーク化を加速する。
大分県知事は、こうした財源確保策を九州地方知事会や全国知事会に提案して、国への提言に反映させている。

 第二部は「大分県における次世代空モビリティ産業の可能性について」をテーマに、大分県商工観光労働部先端技術挑戦課の加来隆幸課長から説明を受けた。
高齢化・人口減少で公共交通の担い手不足が深刻化するとともに、中山間地域が約7割を占める大分県では観光地間の移動が課題になっている。こうした地域課題を解決するために、次世代空モビリティ(空飛ぶクルマ)の活用が求められるとして、2025年2月に締結されたJR九州、SkyDrive、大分県の包括連携協定を紹介いただいた。
 続けて九州旅客鉄道㈱経営企画本部 神子徹担当課長に「大分エリアにおける空飛ぶクルマの社会実装について」をテーマに、3者間の協定を踏まえた今後の展開に関する詳細な説明を伺った。
空モビリティには、航続距離が長く大型の「固定翼型」と、航続距離は短いが小型で都市の至るところで発着できる「マルチコプター型」の二つのタイプがあるが、JRと県が連携するSkyDrive社の機体は後者である。
その実装の初期段階では、別府・湯布院間や別府湾遊覧といった県内観光地間の周遊性向上や、災害時や救急救命医療での活用が考えられるという。
中期的には、大分空港や隣県とのアクセスの改善、そして普及期には、離島や中山間地での日常利用が実現する。
最終的な姿としては、鉄道などの既存交通機関と連携して九州全域をハブ&スポーク方式で結ぶ効率的な移動ネットワークの形成が鍵になると神子課長は指摘した。
(文責:大分経済同友会事務局)

次第

1.「新幹線整備のための新たな財源確保に向けた取り組みについて」
  大分県企画振興部 交通政策局 局長 嶋川 智尉 氏
2.「次世代空モビリティにおけるJR九州との連携」
  ①大分県商工観光労働部 先端技術挑戦課 課長 加来 隆幸 氏      
  ②九州旅客鉄道株式会社 経営企画本部 担当課長 神子 徹 氏

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