9・20 人財向上委員会<ウェルビーイングに関する講演会>
日時
2024年9月20日(金)
15:30~17:00
*終了しました。(9月25日更新)
出席者36名
場所
トキハ会館 5階 カトレアの間
テーマ
「日本人のウェルビーイングの現状と向上策―これからの社会において求められることは何か?―」
講師
国立大学法人大分大学 福祉健康科学部 心理学コース
准教授 中里直樹氏
講師 中里氏によれば、Well-beingは字義通りには「Being Well=良い状態にあること」を指し、そこから転じて「幸福で、よい人生を送っていること」と定義されるという。
平易な言葉を使えば「幸福度」とも言い換えられる。
Well-being の測り方としては、「自分の人生にどれくらい満足しているか?」という質問に何段階かで回答してもらう方法が頻繁に用いられる。
こうした人生満足度を国際比較した研究では、日本人の得点が他の先進諸国に比べて低いという結果が示されている。
Well-being を規定する要因には、経済的要因(世帯収入)、人格的要因(外向性、情緒安定性)、対人的要因(人間関係のよさ)がある。このうち、対人的要因について近年注目されている概念に「関係流動性」があり、既存の対人関係/集団から離脱して他の人間関係に参入しやすい程度を指す。
日本の社会環境は、人間関係が比較的固定化されていて新しい関係を築く機会が少ない(関係流動性が低い)ため、人々が既存の集団から排除されることを恐れ(排除回避傾向が高く)、周囲の目を気にしすぎて不自由に(自由選択の感覚が低く)なり、最終的にWell-being を低下させている。
Well-being を高めるには、肉親・友人・恋人・配偶者など自分の周囲の人からの援助(ソーシャル・サポート)が重要である。
ソーシャル・サポートは、人に情緒面の安定を与え、安心して自由に行動することを可能にさせることで、Well-being の向上をもたらすという。(文責:大分経済同友会事務局)
<お申込みについて>
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*申込期限 9月10日