7月産業創出委員会<福岡視察>
日程
2026年7月21日(火)~22日(水)1泊2日
福岡県 宮若市、福岡市
*終了しました(参加13名)


視察概要
産業創出委員会は、2026年7月21~22日に福岡視察を行った。
初日は、福岡市と北九州市のほぼ中間に位置する宮若市(人口2.5万人)を訪れ、「リモートワークタウン ムスブ宮若」を視察した。宮若市とTRIALホールディングスは、リテールAI技術開発拠点の開設等に関する連携協定を2020年に締結して、ムスブ宮若のスピーディーな開発に取り組んだという。市内には統廃合で生まれた廃校が多く、これらをPFI(Private Finance Initiative)活用などの官民協働で、リノベーションしていったのだ。
旧・吉川小学校の校舎は、AI研究開発者が自由かつ快適に研究開発に打ち込めるサテライトオフィスMUSUBU AIに生まれ変わった。全国有数の飲料・食品メーカーが事務所を構え、TRIALが蓄積したリテール・データを活用したマーケティングに取り組んでいる。体育館は産地産直レストランのグロッサリアに改装され、運動場には、顔認証などの最新技術を導入した次世代型スマートストアTRIAL GO脇田店inみやわかの郷が整備された。他にも、旧・笠松小学校は広報コンテンツ作成拠点MEDIA BASE(今回、視察対象外)に、旧・宮田西中学校はAIデバイス開発センターTRIAL IoT Labとして活用されている。
2日目は、福岡市内のスタートアップ支援拠点2か所の視察を行った。最初に訪れたのは、Fukuoka Growth Next(FGN)である。福岡市は2012年に「スタートアップ都市ふくおか」を宣言した。FGNはその中核拠点として、旧・大名小学校の校舎をリノベーションして2017年に開設され、創業前の相談やインキュベーションオフィスの提供に加え、創業期、成長期、拡大期という企業の成長フェーズに合わせた支援を行ってきた。ただし、施設さえ整備すればスタートアップが育つわけでなく、起業家のコミュニティや支援者とのネットワーク形成が不可欠である。以前からクリエイティブやテクノロジー系のコミュニティが市内に存在していたことが、福岡にとって幸運であったという。
さらに、10年間にわたるFGNの取り組みを経て、市が九州大学との連携のために設けたFiaS(福岡市産学連携交流センター)、九大側の産学官連携機関の九大OIP、福岡銀行系のGROWTH I、グローバル分野に強いCIC Fukuoka、医療・ライフサイエンスに特化したエフラボ九大病院、ディープテック分野特化のFIL.Tenjin、九大箱崎跡地に整備予定のBOX FUKUOKAなど、得意分野が違う多彩な支援機関が生まれ、福岡市のスタートアップ・エコシステムが整ってきた。
FGNに続いて視察団は、2025年4月に天神に生まれたONE FUKUOKA BLDG.(略称ワンビル)の7階にあるCIC Fukuokaを訪問した。同施設は、米国ボストンに本拠を置くCIC(Cambridge Innovation Center)が日本国内で東京に次いで二番目に開設した拠点である。ワークスペースの提供に加え、国内外のスタートアップ、企業、投資家、大学などが交流するコミュニティを形成し、新たな事業や協業の創出を支援するとともに、CICのグローバルネットワークを活用した海外展開支援にも取り組む。大分とも縁があり、大分県庁から職員出向を受け入れているほか、APUの社会連携拠点も入居している。
(文責:大分経済同友会事務局)
