2・29 第23回熊本・大分経済同友会 交流懇談会
*終了しました。
大分50名/熊本18名
日時
2024年2月29日(木)14:30~18:00
会場
トキハ会館 5階 ローズの間
テーマ
「中九州ガストロノミー~食文化を活かした熊本と大分のマリアージュ~」
内容
○基調講演 演題「食文化創造都市臼杵の取り組み」
講師 臼杵市長 中野 五郎 氏
○意見発表
【大分】梯 哲哉氏「Otto e Sette Oita」 オーナーシェフ/食ラボ大分代表
【熊本】倉橋 篤氏 熊本郷土料理「青柳」代表取締役社長
○報告「中九州横断道路早期開通に向けての要望活動と進捗状況」
2024年2月29日、大分市にて第23回熊本・大分経済同友会交流懇談会が開催された。 熊本・大分のガストロノミー(食文化)については、『ミシュランガイド熊本・大分2018特別版』が刊行されてから5年余りが経過した。この間、ガストロノミーは国内外で「持続可能な観光」の視点から注目を集めるようになり、両県でも新たな取り組みがみられる。そこで、その最新トレンドを互いに紹介しあい、熊本・大分における食文化での連携協働の可能性を探るべく、「中九州ガストロノミー」にスポットライトを当てたテーマ設定となった。交流懇談会は、当会の後藤富一郎代表幹事、熊本経済同友会の笠原慶久代表幹事の開会挨拶から始まった。
基調講演は「食文化創造都市臼杵の取り組み」と題して、臼杵市長の中野五郎氏よりお話をいただいた。臼杵市は2021年に、ユネスコ創造都市ネットワーク(UCCN)に食文化分野で加盟した。UCCNは、食文化をはじめ7分野のクリエイティブ産業で特色ある世界の350都市が加盟するネットワークである。講師からは、臼杵市がUCCN加盟を目指した経緯とともに、良質で豊かな水源の恵みを受けた発酵・醸造文化、江戸時代から続く質素倹約の郷土料理、土づくりからこだわる循環型有機農業という地域の食文化の特色が語られた。また、食文化の推進に向けて市が取り組む、①シビックプライド醸成プロジェクト、②食材等利用促進プロジェクト、③食文化情報発信プロジェクトの3つの事業の進捗について紹介をいただいた。特に③の分野で、UCCN加盟を契機に国内外の創造都市との交流が大きく進展していることに驚かされた。
その後に開催された意見交換では、別府市の鉄輪温泉にあるイタリアンレストラン「Otto e Sette Oita」(オット エ セッテ 大分)オーナーシェフの梯哲哉氏、熊本市のまちなかで「郷土料理 青柳」を営む親和商事社長の倉橋篤氏より、各々の取り組みについて発表をいただき、会場を交えて質疑応答がなされた。
UCCN加盟による国際交流を通じて、過去から受け継いだ食文化を磨き上げ、情報発信を図る臼杵市。鉄輪伝統の温泉・地獄蒸しをイタリアンに昇華したOtto e Sette Oita。200年前の肥後藩の献立を丹念なリサーチを通じて「本丸御膳」として再現した青柳。いずれもが伝統的な食文化を、サステナビリティ(持続可能性)の視点から革新していることが分かった。そのうえで、熊本・大分の食文化による連携を図るには「中九州の持続可能な観光・食文化」をPRしていくのが重要であると結論づけて、意見交換は締めくくられた。
さらに、当会の橋本均副代表幹事から、中九州横断道路の早期整備に関する要望活動と進捗状況について報告がなされ、第1部の懇談会は終了した。
続けて第2部の懇親会が、当会の川崎栄一副代表幹事の歓迎挨拶により開宴した。臼杵の食材を利用した料理と、梯氏に提供いただいた「地獄蒸したまご」を楽しみながら、両県のあいだで交流を深めたところである。
(文責:大分経済同友会事務局)
<お申込みについて>
*第23回となる交流懇談会は大分経済同友会が主催し、熊本経済同友会の皆様をお迎えして大分市で開催します。
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*ご希望の方は2月16日までに大分経済同友会事務局へお申込みください。