11・15 クリエイティブ大分委員会【宇宙ビジネス講演会】
*終了しました。(出席73名 OSFC会員も含む)
(11/7更新)講師として前大分県商工観光労働部長 高濱航氏(現 経済産業省)が登壇されることになりました。
※申込み期限を11/11正午までに延長して受け付けます。
*おおいたスペースフューチャーセンター(OSFC)との共催により講演会を開催します。
*大分経済同友会会員の皆さまへ【会員専用ページ】で詳細をご案内しています。
概要
日時:2024年11月15日(金)
15:00~16:40 講演会
17:00~18:30 交流会
会場:アートホテル大分 2階「グランドホール」


本講演会は、おおいたスペースフューチャーセンター(以下、OSFC)の講演会「第32回フューチャーセッション」に共催するかたちで開催し、当会会員に加えてOSFCの会員も聴講した。
講演会は二本立てで、最初に経済産業省 宇宙産業課長の高濱航氏より、「宇宙産業と大分の可能性について」と題する講演をいただいた。講師は大分県勤務時に、商工観光労働部⾧として大分空港をアジアの宇宙港とするプロジェクトの立ち上げに携わった経験を持つ。経済産業省に戻った後、2024年7月に初代の宇宙産業課長に就任し、地方から世界まで、地球から宇宙まで、幅広い視点で宇宙産業の変革に取り組んでいる。
講演ではまず、大分県がパートナーシップを締結している米国Sierra Space社の宇宙往還機Dream Chaserの最新の開発動向を紹介いただいた。その後、わが国の宇宙産業が抱える課題として、民間衛星の国内打上げがゼロで打上げ費用の海外流出が続いていること、衛星の製作が一品ものに止まっていること、衛星データ活用も好事例止まりでビジネスの域に届いていないことに言及した。こうした現状を反転させて、データ活用、衛星開発、打上げ機会の拡大を図る必要があるという。さらに、地域が宇宙産業に寄せる期待には、サプライチェーンを担いたい、衛星データを活用して成長したい、射場・宇宙港を通じて地域活性化につなげたいという3種類があるとして、それぞれにおける国内各地の先進事例を紹介いただいた。宇宙産業が発展していくには「宇宙の産業化」に加えて、あらゆる産業が宇宙へと関わっていく「産業の宇宙化」が重要であると、講師は語った。
二人目の講師は、東京海上日動火災保険㈱ 航空宇宙・旅行産業部 エアライン宇宙保険室 課⾧代理の横浜航氏で、「国際宇宙保険市場と宇宙保険」をテーマに講演をいただいた。講師によれば、宇宙保険で特に重要なのは打上げ保険(打上げに失敗しロケットや衛星が損壊するリスクをカバーする保険)だという。打上げ保険料は事業費のうち、衛星製造費、打上げ代金に次いで3番目に高額なコストであり、事業計画の策定に際して重要なポイントであるとの指摘がなされた。
(文責:大分経済同友会事務局)