日程

2025年10月8日（水）～10日（金）　2泊3日

＊終了しました(参加 15名・添乗員)

ザ・キャビンカンパニー「休校書店 メコチャン」

　クリエイティブ大分委員会は、「瀬戸内国際芸術祭2025」の視察を行った。瀬戸内国際芸術祭は「海の復権」をテーマに、香川県を中心とする瀬戸内海地域で3年に一度開催される芸術祭である。

　初日は、高松駅前にあるサンポートホール高松の会議室で、四国の広域連携DMOである四国ツーリズム創造機構、文化芸術を活かした創造都市を推進する高松市から、それぞれの活動について話を伺った。その後、国の特別名勝に指定されている栗林公園を散策し、明治32（1899）年に園内に建てられた商工奨励館にある「Café de Ritsurin」（カフェ ド リツリン）で夕食をいただいた。歴史的建築を、地産地消の食文化体験ができる「ユニークベニュー」（特別な場所）として活用した興味深い取り組みであった。

　2日目に訪れた豊島は、過去の産業廃棄物不法投棄により環境汚染や風評被害を受けたなかで、島の本来の豊かさに着目して、アートや食の魅力で地域イメージを再生したことで知られる。今回は、建築家・西沢立衛とアーティスト・内藤礼の手になる「豊島美術館」などを再訪するとともに、塩田千春「線の記憶」やリン・シュンロン（林舜龍）「国境を越えて・祈り」といった新作も鑑賞した。

　そして最終日に訪問した女木島（めぎじま）は、鬼ヶ島の通称で知られ、高松港からフェリーで20分の近距離にある離島であり、夏季には海水浴やキャンプで訪れる高松市民でにぎわう。ここでは、女木島名店街や女木小学校、女木島名画座にある既存作品を鑑賞するとともに、大分に縁のある作家の新作を巡った。名店街の一室に新たにつくられたザ・キャビンカンパニーの「休校書店 メコチャン」と、鬼ヶ島伝説にインスパイアされた小谷元彦の木彫作品「こんぼうや」である。キャビンは大分出身の絵本作家ユニットであり、小谷はラグビーワールドカップを記念して大分市の昭和通り交差点に設置されたモニュメント「ライオンマン」の作者である。

　今回の視察を通じて感じたのは、新型コロナの渦中にあった2022年視察と対比してインバウンドが復活した点である。また、高松港エリアではSANAA設計の県立アリーナが2025年2月に開業したが、その隣ではラグジュアリーホテルの「マンダリン オリエンタル瀬戸内」が建設中であり、都市のアップデートが進んでいた。マンダリンは直島でも同時並行で、歴史的な庄屋建築をリノベーションしたホテルの整備を行っているそうだ。豊島でも、県外資本が元鉄工所をレストランとブルワリーに改修した「Teshima Factory」が開業するなど、県都高松だけでなく島嶼部でも民間投資が活発化していたのが印象的であった。
（文責：大分経済同友会事務局）

行程（予定）

・10/ 8（水）
7:50大分駅 改札前集合　8:10 大分駅 ⇒ 12:37 高松駅
13:00～13:50 昼食
14:00～15:00 四国ツーリズム創造機構視察
15:10～16:10 高松市創造都市推進局視察
16:20～17:00 栗林公園視察　18:00～ 夕食
　　　宿泊：JRクレメントイン高松
・10/ 9（木）
9:00 高松港 ⇒ 9:35 豊島 家浦港（高速船）
10:00～17:00　豊島視察（専用車、昼食）
17:20 豊島 家浦港 ⇒ 17:55 高松港（高速船）　19:00～ 夕食
　　　宿泊：JRクレメントイン高松
・10/10（金）
10:00 高松港 ⇒ 10:20 女木島（フェリー）
10:20～15:00 女木島視察（徒歩、昼食）
15:20 女木島 ⇒ 15:40 高松港（フェリー）　
16:10 高松駅 ⇒ 20:42 大分駅

訪問・視察先

・四国ツーリズム創造機構
・高松市創造都市推進局
・栗林公園
・瀬戸内国際芸術祭2025（豊島、女木島）

＜お申込みについて＞
＊クリエイティブ大分委員会の企画による視察です。
＊クリエイティブ大分委員会に登録されている皆さまへご案内しましたが、会員どなたでも参加いただけます。
＊行程や参加費用等の詳細は【会員専用ページ】でご覧ください。
＊定員（最大18名）があり先着順となりますので、お早めにご検討、お申込みください。

＊申込期限9月5日（金）