大分経済同友会

お知らせ

4月 第38回全国経済同友会セミナー(高知大会)

開催日・会場

2026年 4月16日(木)・17日(金)
新来島高知重工ホール(高知県立県民文化ホール/高知市)

*終了しました。

テーマ

幸せの国創りは土佐の山間より ~ウェルビーイングな日本を目指して~

概要

 第38回全国経済同友会セミナーが2026年4月16日~17日の2日間、高知市内で開催された。全国から約1200名の参加者が集い、当会からは古城一副代表幹事、池辺克城恒久幹事をはじめ計10名が出席した。また、セミナー前日の夕刻には、中心商店街の帯屋町にある屋台村「ひろめ市場」を会場に前夜祭「高知流0次会」が大々的に催され、約650人が参集。当会からは6名が参加した。
 本番のセミナーは「幸せの国創りは土佐の山間より~ウェルビーイングな日本を目指して~」を総合テーマとして、初日は基調講演と二つのセッション(パネル討議)、懇親パーティー、二日目には特別講演と三番目のセッションが行われた。前年の広島大会で久しぶりに採用された分科会方式ではなく、全参加者が同一のセッションを聴講するスタイルに復した。
 セミナーは、高知県庁・市役所の近くにある新来島高知重工ホールで開催された。基調講演は「幸福と欲望の狭間から考える資本主義の現在地とこれから-過去に学び未来を描く リベラルアーツの底力-」と題して、NHKエンタープライズ社会文化部エグゼクティブ・プロデューサーの丸山俊一氏が担当した。講師は冒頭、経済学の父アダム・スミスに言及したうえで、これまでは際限なき欲望が資本主義を駆動させてきたが、そろそろそうした思考から離れる必要があると説く。高知弁には「ぼっちり」という言葉があって「ちょうどよい」という意味だそうだ。自分の心に正直に、飄々としながらも穏やかに暮らす「ぼっちりの幸せ」を目指すことが大事なのだ。スミスは道徳学者でもあり、幸福は静穏と愉楽からなるとして「中庸」の精神を説いたが、これもまた「ぼっちり」につながる。幸福と欲望の狭間にある「豊かさの物語」を紡いでいくことが大切であると語って、丸山氏は講演を締めくくった。
 第1セッションのテーマは「ウェルビーイング社会の実現を目指して」であった。土佐経済同友会の刈谷敏久氏から同会が2012年から取り組む高知県民総幸福度(GKH)調査について、福井経済同友会の林譲也氏からはコロナの渦中にあった2021年にウェルビーイング社会を考える委員会を立ち上げた経緯について、それぞれ説明があった。北海道経済同友会の藤田哲也氏は、旭川家具工業協同組合理事長の立場から、ユネスコ創造都市ネットワークにデザイン分野で加盟する旭川市の取り組みが、地域社会のウェルビーイングに貢献していると語った。クリエイティブ(創造性)とウェルビーイング(幸福)の密接な関係が窺われる報告であった。
 第2セッションのテーマは「企業経営におけるWell-beingの重要性について考える」。まず、福井県立大学准教授で、ウェルビーイング学会理事も務める高野翔氏から、幸福度を高めるには、安心できる「居場所」と活躍できる「舞台」の双方が重要であるとの説明があった。パソコンからレアメタルを回収するリサイクル会社を営む経済同友会の黒田武志氏からは、収益性と社会性の両立を経営理念に掲げたことで会社の業績が急成長したとの報告があった。アーティストにして、企業のウェルビーイング経営を支援するコンサルタント、そして二児の母でもあるスプツニ子!氏は、ダイバーシティを推進するうえで、日本の男性の労働時間が英米に比べて極端に長い点を問題視した。ワークライフバランスが大事だというと、世の中の中高年男性は「近頃の若者は緩い、遊んでいる」という意見を抱きがちだが、共働きの夫婦は仕事と子育てで多忙で遊ぶ時間なんてない。「週末にゴルフ行って遊んでいるのは、君じゃん!」と喝破して、会場を湧かせていた。
 その後、ザ クラウンパレス高知に会場を移して懇親パーティーが賑々しく催された。
 二日目は、東北大学副学長の今村文彦氏による特別講演「南海トラフ地震を含むわが国の災害対策」からスタートした。講師は、東日本大震災の被災状況を紹介しながら、どこにでも通用する災害への処方箋はないこと、災害復興は社会トレンドを加速させるとともに、従前からあった問題を深刻化させることを指摘した。一方で、復興時の課題は事前に分かるため、あらかじめ復興計画を立てておくことが重要であると述べた。また、災害時に企業トップに求められる責任は、①人命の安全確保(最優先)、②事業の継続・早期復旧(経済責任)、地域社会への貢献(共助)の三つであると語って講演を締めくくった。
 続けて、特別講演の内容も踏まえて第3セッション「ウェルビーイングの根幹である生命・財産を守る防災・減災」が開催された。岩手経済同友会の米谷春夫氏、仙台経済同友会の深松努氏は東日本大震災、熊本経済同友会の田中稔彦氏は熊本地震に遭遇した体験を語った。米谷氏は、震災時に自社スーパーが被災者のライフラインとして機能したことを紹介した。建設業を営む深松氏は、被災地の瓦礫撤去に当たった際の厳しい経験を語った。田中氏からは、倒壊した自社工場を周囲の協力を得て建て直した経緯の報告があった。
 最後に、経済同友会 山口明夫代表幹事の総括挨拶に続けて、次期開催地の熊本経済同友会 笠原慶久代表幹事の挨拶と、土佐経済同友会 髙野一郎代表幹事の閉会挨拶をもって、2026年の全国経済同友会セミナーは幕を閉じた。
(文責:大分経済同友会事務局)

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参加申込期間:1月13日(火)~2月16日(月)

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